近道

とある国に成功したい思った若者がいた。

しかし彼は貧しく学校に行く余裕はなかった為、商売をして成功しようと考えた。

コツコツお金をためて小さな財産と呼べるものができたころ、その若者が海の対岸の町と取引したいと考えた。

その町との間には海峡があり潮の満ち引きが激しく、流れも急だった。

また底の地形も複雑だったので、船は運航していなかった。

その対岸の町に行くには山を越えたあたりの静かな海から渡るのが常識で、海峡を渡ろうと思う人はいなかった。

しかしまだまだそこまで余裕が無かった為、山を越えて商品を運ぶ余裕はなかった。

何とかして海峡を渡りたいと思い、その海峡の調査を始めた。

彼自身船を出して海底の調査をしたり、一年間の潮の流れや満ち引きを観察していった。

調査の途中で何回か命の危険が有ったり、くじけそうになったが周囲の人の協力で調査を終えて、季節ごとや時間ごとの船の航路を割り出すことに成功した。

それから二つの町は彼の割り出した航路で人や物の往来が活発になった。

彼はその後地質学者として成功した。

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