私たち日本人は「失敗は悪だ」と教育されてきました。
学校の勉強は効率の良い正解を出すための訓練の場です。
正解以外は不正解なのです。当然そこには失敗が許される余地などありません。
さて、そんな教育を受けてきた私たちは、どんな社会人になるのでしょう?
中には独創的に考え、行動し成功をしている人もいるかもしれません。
しかし大多数の人は、会社に従うのが正解。リスクを追って失敗するのは恥ずかしいことだと感じていると思います。
会社では減点評価。何かミスをすると評価が下げられます。
そうすると人はミスをしないことを目標にして自分の仕事を組み立てます。しかしそこから新しい考えは出てこないです。
福祉の現場は正解がありません。一応教科書に載っている「正しい知識」はありますが、これは一般論であり、個別の対応を求められる現場では正解ではありません。
人対人なのだから、全ての人に合った正解などありません。
それぞれが模索して、話し合いながら見つけていくしかありません。
その時に邪魔になるのが「一般論の正解」です。全員が全員に敬語で話している職場で働きたいですか?
真摯に対応していれば、コミュニケーションの失敗などいくらでも取り返せます。
むしろ色んな方法を試してこそ、その人に対する正解が見つかるのです。
ですから「失敗」を奨励してください。