福祉職はどんな職場であれ、チーム単位で仕事を進めます。
つまりチームワークの善し悪しで得られる結果が大きく変わります。
チーム全員の仲がが良く、何でも言い合える関係を築けているのなら、クオリティー高いサービス提供ができます。
しかし逆にチームの仲がが悪く、ギスギスしてしまっていたら・・・言わなくても分かりますよね?
ここでは福祉職のチーム作りにおいて必要な知識を挙げていこうと思います。
1.良いチームに必要な事とは
良いチームとは一言で言えば「チーム内の意思疎通が取れていて、信頼しあえる」ことです。
さて、そのようなチームに必要な要素とは何でしょう?
この答えはGoogleが以前行った「プロジェクト・アリストテレス」というGoogleでの生産性が高いチームの特性を調べた研究にあります。
①・チームの心理的安全性が高い事
②・チームに対する信頼性が高い事
③・チームの構造が明確であること
④・チームの仕事に意味を見出している事
⑤・チームの仕事が社会に対して影響をもたらすと考えている事
この5つがチーム作りにとって根本的に大事な事なのだというのがプロジェクト・アリストテレスの結論でした。
ここで言う信頼性は、例えば「このチームは決められた時間内に高い成果を上げる」と信じている事。構造の明確さは、役割分担が決まっていて、向かうべき目標やそれを達成するための計画が明瞭であることを意味しています
※引用「世界最高のチーム」 著ピョートル・フェリクス・グジバチ
この研究結果はGoogleという優秀な会社だけのことではなく、全てのチームに通じる事だと思っています。
もちろん全てが大事な事ですが、著者のビョートル氏が一番大事だと考えている事は①の心理的安全性だとしています。
2・心理的安全性とは
心理的安全性とは、端的に言えば「メンバー一人一人が安心して、自分が自分らしくそのチームで働けること」ということ。自分らしく働くとは、「自己認識・自己開示・自己表現ができる」と言うことです。
※引用「世界最高のチーム」 著ピョートル・フェリクス・グジバチ
再び著作から引用させて頂きました。
チームをまとめるチームリーダーやマネージャーの役目は、部下が安心して発言でき、安心して働ける場を作ることだということです。
心理的安全性はまた詳しくお伝えしたいと思いますが、実際にはこれとは反対のことをしているマネージャーが多いのでは無いでしょうか?
3,まとめ
いわゆる「管理職」と言う方たちは、部下を「管理」することに集中していて、部下が何を考えて働いているのかということまで気が回っていないと感じています。
上司の大切な仕事は部下に成果を挙げさせることです。その為の仕組みを作ることが、チームリーダーやマネージャーの仕事であるべきです。
普段忙しく働いている中だと忘れてしまいそうですが、いったん立ち止まって考えてみるべきでは無いでしょうか?