この記事では介護職員が生き生き働いて、お客様の満足度を上げる方法が分かります。
私は介護の世界に入って7年で介護福祉士を取得しています。
経験した職場は有料、小規模多機能、特養を経験しています。
他の業界から入った中途採用として介護業界を眺めると「他の業界と職員管理の考えは変わらない」と感じます。
介護業界は「他の業界とは違う。お客様の尊厳を守るやりがいのある仕事」と言われています。
確かにその通りですが、その割にはそのお客様の尊厳を守るはずの現場の職員が上司からの圧力で疲弊しています。
職員管理の考え方が「職員は見張っていないとサボるから信用するな」と頭から信用していないように感じます。
今回「職員を管理する」根底の考え方を考察します。
1.職員は管理しないとサボるのか?
ほとんどの施設では上記の考え方をしています。
たまに上司が現場に来るとサボっているように見えてしまうところは確かにあると思います。
シンデレラの継母のように、やっていないことを見つける方が簡単ですからね。
しかし私も現場に入っているので分かりますが、現場の職員は人がいない現状の中で頑張っています。
どうしても忙しい現状の中でバタバタ動いていると、気持ちがイライラしてきます。
イライラした中で仕事をしても仕事は荒いクオリティーの仕上がりになります。
悪循環の中で上司がたまに来て、出来ていないと判断するのは余りにも酷だと感じます。
では職員はクオリティーの高い仕事をする気が無いのかと言えば、そんなことはありません。
忙しい中で苦渋の思いで働いている職員も多くいます。
その中でも
その職員に合った仕事を割り振って任せれば、クオリティーの高い仕事をしてくれてよい結果を出してくれます。
そうするとサボることはほとんどなくなります。
上司が全てを管理しなくても結果報告だけで良い仕事をしてくれます。
2、職員が好きな仕事をしていると手薄になってしまう仕事ができてしまうのではないか。
先にお伝えした「職員の得意な仕事を割り振る」という方法をお伝えすると、必ずと言ってよいほどこの反論があります。
その他の主な反論です
・みんな平等に割り振らないと不満が出る
・組織が成り立たなくなってしまう
というところも良く出てきます。
これらの反論は「不安」が共通していると思っています。
・上司から言われたとおりにやらないと、責任が自分に来てしまう
・確かに理想論だけど、自分には出来ないだろう
こんなところが共通していると思います。
この理由の基は「自分不信」にあって、「そんなおとぎ話信じられない」「現実を見ろ」という理論で自分を守ろうとしています。
ここで考えて頂きたいのですが、「介護の仕事は何のためにありますか?」ということです。
3、介護の仕事はお客様やご家族様に対して、ここで良かったと言ってもらう事
介護の仕事の目的は、最終的にお客様に安らかに亡くなって頂くことです。
その目的の為に介護職は存在しています。
そして、現場の職員のほとんどはその目的に対してやりがいを持って働いています。
その職員が本当にやりがいを持って働き、それをフォローできる環境が有れば自動的に職員はやりがいを持って働いてくれます。
つまり現場の職員に本当に向き合ってフォローすれば、管理など不要です。
問題は現場ではなく上層部の考え方なのです。
CS(顧客満足)=ES(従業員満足)
私の言いたいことはこの式に集約されます。
従業員の管理ではなく現場のフォローをすれば、間違いなく現場の職員は生き生きと働いてくれます。